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冬の窓

ふと窓から運動場を覗くと木の葉が巻き上げられていた。それをぼーっと眺めているといつの間にか宙には何もなかった。

その日の帰り吸い込まれるように通っていた幼稚園に足を運んだ。もう閉園しており、通っている児童は誰もいない。 ついでとばかりに小学校に寄る。隣なのだ。こちらは健在で勝手に校舎の中に入りうろつく。昔はあんなに怖かった夕暮れの誰もいない向かいの棟。 今はもう怖くはなかった。誰にも挨拶をせずそそくさと家に帰る。それはとある冬の日であった。

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